野球と人生の交差点

悩んでるのは、あなただけじゃない。草野球と人生のリアルを語るブログ。

『大丈夫、失敗はあなたを強くする——僕が絶望の淵で掴んだ「集中力」という武器』

「もうダメだ」——心が折れそうな瞬間こそ、実は自分を変える最大のチャンスなのかもしれない。

僕が過去の大きな失敗から学んだ、たった一つの、しかし何よりも強力な武器。
それは「今、この瞬間に没頭する力」、つまり 『集中力』 だ。

この力が、どんな恐怖や不安をも打ち破ることを、僕は身をもって知った。
これは、かつて野球のマウンドで心が完全に砕け散り、どん底を経験した僕が、どうやってその壁を乗り越え、「本当の強さ」を見つけたかの物語だ。

「集中力」を失った、忘れられない悪夢

僕が「集中力」の重要性を骨身にしみて感じたのは、中学時代の忘れられない試合がきっかけだった。
所属していたのは、毎年地区大会の初戦で敗退する弱小校。それでも、エースピッチャーとして「チームを勝たせたい」という気持ちは誰にも負けなかった。

試合前、ブルペンで投球練習をしていると、小学生時代の先生が観戦に来てくれた。先生は僕のピッチングを見て、こう言った。「もっとこうしたほうがいいぞ」。
純粋にチームのためを思い、僕はそのアドバイスを素直に試した。しかし、これが 悪夢の始まり だった。

マウンドに立った瞬間、感じた違和感。
1球目、ボール。何かがおかしい。

投げても投げても、ストライクが入らない。
焦れば焦るほど、フォームが崩れていく。思考は「どうしよう」「まずい」という不安で埋め尽くされ、完全に 負のループ に陥っていた。

気づけば1イニングで10失点以上。
マウンドに立っているのに、まるで 自分の体が別人 のように感じた。

あの時の僕は、完全に「今、この瞬間」から心が離れていた。過去の投球への後悔と、次の1球への恐怖に支配され、集中力という武器を完全に失っていた んだ。

恐怖に囚われ、「今」を生きられなかった日々

試合後、悔しさと情けなさで頭がいっぱいになった。
そして、この試合が トラウマ になり、僕はマウンドに立つのが怖くなった。

「また崩れるかもしれない」

その恐怖が、頭の中を支配していた。
中学最後の大会まで、残り2ヶ月。このままでは終われないと思いながらも、投げることへの恐怖はなかなか消えなかった。

フォームを修正しながら、少しずつ感覚を取り戻そうと必死だった。
けれど、心の奥底には常に 「また崩れるかもしれない」という不安 があった。集中しようとしても、すぐにネガティブな思考が頭をもたげる。まさに、過去の失敗という「雑念」に心が囚われ、「今」に集中できずにいた

絶望の淵で掴んだ「無心」という光

迎えた最後の大会。初戦の相手は、地区大会の優勝候補。
結果は、大敗。

ストライクは入る。でも、要所で甘い球を投げて痛打される。
またしても、2ヶ月前の悪夢が頭をよぎり、集中力を欠いた のが敗因だった。自分の無力さを痛感した。

その日はダブルヘッダー。次の試合に負けたら、僕の中学野球は完全に終わる。
相手は10人しかいないチームだったが、高校でも活躍が期待される選手が揃っていた。

「もうどうでもいいや…」

半ば投げやりな気持ちでアップをしていると、突然、頭の中で 一曲の音楽 が鳴り響いた。

アンダーグラフの『パラダイム』。

嘘みたいな話だけど、本当にずっと、その曲がリピートされていた。
すると、驚くほど 雑念が消え、心が軽くなった

あれほど僕を縛り付けていた過去への後悔も、未来への不安も、まるで霞のように消えていく…。

マウンドに立った瞬間、今までの試合とは明らかに違う感覚があった。
そこにはもう、恐怖におびえる僕はいない。ただ、目の前のバッターと、キャッチャーミットだけが存在する感覚。

「無心になれた気がする」

細かいことは何も考えなかった。ただ本能のままに腕を振る。体が自然に動く。これこそが、僕が本来持っていた力なのかもしれない。

試合は延長の末、敗れた。
でも、不思議と悔しさはなかった。それよりも、「やり切った」という、今まで感じたことのない充実感 が胸を満たしていた。

失敗から学んだ、集中力の絶大な効果

この経験が、僕に教えてくれた。
集中こそが、恐怖すらも打ち壊す力になる、と。

過去の失敗や未来への不安といった「雑念」から心を解き放ち、「今、ここ」に全神経を注ぐことができれば、人は本来の力を発揮できるんだ。

  • 💡 失敗をどう捉えるかが重要。 失敗そのものではなく、「失敗した」という思考に囚われ続けることが、自分を苦しめるのだ。
  • 💡 過去のミスより、今に集中すること。 それが成長への一番の近道であり、自分を強くする鍵だ。

不器用でも、武器はある

僕は不器用だ。何度も失敗してきた。
でも、不器用だからこそ、一つのことに没頭する「集中力」を武器にできる のかもしれない。器用にあれこれできるタイプじゃないからこそ、「続けること」「一つのことに心を込めること」で得られるものがあると信じている。

もし、今、野球や人生で何かに躓き、自信を失いかけている人がいたら、伝えたい。

 

⚾️「不器用でも大丈夫。あなただけの武器がきっとある。」

⚾️「失敗を恐れないで。大切なのは、その経験から何を掴み取り、『今』にどう活かすかだ。」

最後まで読んでくれて、ありがとう! 😊

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