「ホームランを打てるなら、もっと打てるはずだ。」
そう信じた結果、僕は自分を見失った。
高校野球の3年間、公式戦の出場機会ゼロ。
すべては 「高すぎる目標設定」 が招いた結果だった。
高校野球の世界へ——レベルの高さに衝撃を受ける
高校生になり、念願の 高校野球部 に入部した。
しかし、入学してすぐ、想像以上のレベルの高さ に圧倒される。
- 先輩たちのスピード感あるプレー。
- 自分より身体能力も技術も高い同期の選手たち。
- これまで通用していたプレーが、まったく通用しない。
「このままじゃ試合に出られない。」
そう感じた僕は、ひたすら 一年間、死に物狂いで練習した。
努力が実を結び、レギュラー争いへ
春先から少しずつ結果が出始めた。
ヒットの本数が増え、バッティングに自信を持てるようになった。
気づけば、僕は 上級生とレギュラー争い できる位置にいた。
このままいけば、スタメンも夢じゃない。
…しかし、すべてを狂わせたのは、一本のホームランだった。
運命を変えた「春先のホームラン」
ある春先の練習試合。
自分の得意なコース に甘いボールが来た。
「打てる。」
迷わずバットを振ると、うまくミートし、ボールはぐんぐん伸びた。
そして、風の影響もあり、スタンドイン——ホームラン。
「うおぉぉ!!」
チームメイトが盛り上がり、僕自身も この上なく嬉しかった。
試合後、1つ上の先輩が僕にこう言った。
「技術で打ったホームランだな!」
この言葉が、僕の「勘違い」を加速させる。
高すぎる目標設定が生んだ“迷い”
「ホームランが打てるなら、もっと打てるはず。」
僕は 自分の実力を測り間違え、密かに高すぎる目標を立てた。
- 「全方向にホームランを打てる打者になる。」
- 「通算10本塁打を目指す。」
…しかし、この目標が すべてを崩壊させた。
悪循環の始まり
目標を立てた直後から、打撃が狂い始めた。
- ホームランを意識しすぎて、スイングが大きくなる。
- 力みすぎて、タイミングがズレる。
- 考えれば考えるほど、バッティングが崩壊していく。
当然、ヒットは激減し、試合でのアピールチャンスも失った。
「焦る → さらに結果が出ない → 焦る」 の悪循環。
このスパイラルから、簡単には抜け出せなかった。
正しい目標設定の大切さ
この経験から学んだことは、「ちょうどいい目標設定」が何より重要だ ということ。
- 自分の能力を正しく測る。
- 「少し頑張れば達成できる目標」を立てる。
- 目標が高すぎると、逆に迷いが生まれる。
- 「他人との比較」ではなく、「過去の自分との比較」が大切。
もし、今 「なかなか成長できない」「目標を見失っている」 なら、
「本当に今の自分に合った目標か?」 を考え直してみてほしい。
僕のように、高すぎる目標設定で自滅しないために。
🎯 まとめ
- 高すぎる目標は逆効果になる。
- 「少し努力すれば達成できるレベルの目標」が理想的。
- 目標は「他人」ではなく「過去の自分」と比較することが大切。
- 目標達成には「自分の現在地」を正しく理解することが必要。
目標を立てるとき、ただ「高い目標を掲げる」だけではダメだ。
自分に合った目標設定をし、着実に成長していこう。
最後まで読んでくれて、ありがとう! 😊